研究課題/領域番号 |
17K18330
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ウェブ情報学・サービス情報学
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 広島工業大学 (2020) 早稲田大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
牧野 遼作 広島工業大学, 情報学部, 助教 (10780637)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | コミュニケーション研究 / 定性的記述 / コーパス作成 / 会話分析 / 相互行為分析 / ビデオ-マイクロ分析 / 会話のデータベース化 / 会話の定性的記述 / 会話データベース / 人文情報学 / コミュニケーションの定性的記述 / ビデオ分析 / マークアップ言語 / 情報学 |
研究成果の概要 |
様々なコミュニケーション場面を収集し,定性的記述の収集を行った.そこで収集した定性的記述の比較・検討を通して,現在主流となっている定性的記述の重要なポイントは,発話や身体動作の重なりを直感的に理解可能かつ可読性の高いものを提供することであると考えた.そこで発話や身体動作の重なりを自動的に整理し,可読性の高い状態の定性的記述を出力するシステムを構築した.具体的には,重なりの位置を同定するための記号を定性的記述内に埋め込み,記号ごとに記述をスロットごとに分割し,記号番号に従ってスロットの位置を調整するシステムを構築した.このシステムによって記述の重なりを自動的に調整するシステムの構築ができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
定性的記述を用いた研究では,論文や学会発表にて論考を進めるための重要な材料となっている.記述を作るために,膨大な時間を要し,データセッションなど,複数の研究者が集まり記述を検討することで記述の精度を高めていく.労力のかかった定性的記述は貴重な研究資源であるが,これまで統一するためのシステムの構築の試みはなされてこなかった.本研究が提供するシステムは,記述の重なり部位を調整するシンプルなものであるが,応用することで,発表形式の違いに応じた調整を援助することが可能であり,今後定性的記述を用いる業界内で広めることで,様々な定性的記述を統一したフォーマットで蓄積していくことが可能になると考えられる.
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