研究課題/領域番号 |
17K18332
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
神経生理学・神経科学一般
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
山内 健太 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 博士研究員 (00513079)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 交連軸索 / ネトリン1 / 軸索誘導 / 脳室帯 / 腹側正中線 / 神経回路形成 / 神経発生 / 軸索ガイダンス |
研究成果の概要 |
長年に渡り交連軸索は腹側正中線から拡散したNetrin-1タンパクの濃度勾配を検出することにより腹側正中線へと到達すると信じられてきた(化学走性説)。研究代表者は腹側正中線、脳室帯のそれぞれにおいて特異的にNetrin-1 mRNAの発現を欠損させた際の交連軸索の腹側伸長に与える影響の解析を行い、交連軸索の腹側正中線への伸長は、脳室帯由来のNetrin-1タンパクの短距離作動性の作用により制御されていることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学走性説に従い交連軸索が腹側正中線へと到達するというモデルはRamon y Cajalによる提唱以来、神経回路形成の基本概念となっていた。本研究の「脳室帯由来Netrin-1が短距離作動性の軸索誘導分子として機能することにより交連軸索を腹側正中線へと誘導する」という結果は神経回路形成の基本概念に再考を迫り、神経軸索再生や細胞移植といった再生医療の樹立へ向けた重要な知見となることが期待できる。
|