研究課題
若手研究(B)
本研究ではトリプルネガティブ乳がん(TNBC)の多様性をエピゲノムの観点から評価するべく、近年開発されたATAC-seq法を用いて26種類の乳がん細胞株のオープンクロマチン領域を同定した。TNBCは多様なパターンを呈したが大きく2群に分けることができ、モチーフ解析を行うことでその2群を分けるうえで重要な役割を果たす複数の転写因子を同定した。また機能解析実験によりその分子機構の一端を示唆するデータを得ることができた。
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)においては、未だ明確な治療標的を同定できていないことが最大の問題であるが、その要因の一つは根底にある異常や病態が症例毎に大きく異なっていることにある。本研究ではTNBCの多様性をエピゲノムの観点から明らかにすることができたが、これらのデータは、TNBC症例をより精密に分類し、それぞれの病態に適した新規治療戦略を構築するための基盤データとして利用できると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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https://r-maruyama-lab.github.io/index.html