研究課題/領域番号 |
17K18364
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物系薬学
ゲノム生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
石原 知明 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (90724013)
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研究協力者 |
有田 誠
池田 和貴
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ω3脂肪酸 / 脂肪酸代謝酵素 / 活性代謝物 / チトクロムP450 / 生体恒常性 / EPA / 17,18-EpETE / エイコサペンタエン酸 / シトクロムP450(Cyp) / 機能性代謝物 / シトクロムP450 / 脂質 / 酵素 / 生理活性 / 分析科学 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
EPAなどのω3脂肪酸は、酵素的に代謝されることにより抗炎症効果を発揮する。我々はこれまでに、EPA由来の代謝物である17,18-EpETEが炎症反応を抑制する事を見出しているが、この代謝物の内因性の生理学的役割は未だ不明である。そこで、この代謝物を生成する酵素を同定するために、試験管内でスクリーニングを行ったところ、110種類の脂肪酸代謝酵素のうち、5種類のシトクロムP450(Cyp)が17,18-EpETEを産生した。次に、Cyp欠損マウスを用いた解析を行い、生体内においてもCypがω3脂肪酸の代謝に寄与する事、及びそこから生成する機能性代謝物が組織恒常性の維持に関与する事を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症反応は癌やアルツハイマー病の病態において重要な役割を果たしていると考えられている.また,近年の医療費増加は先進国において大きな問題になっているため,医療用医薬品に頼らない方法,特に食品(特定保健用食品や機能性表示食品)による疾患予防に大きな注目が集まっている.すなわち,本研究は長い間不明であったω3脂肪酸による炎症抑制機序の全体像を明らかにする技術基盤となる研究であるとともに,ω3脂肪酸食による疾病予防エビデンスを提供する社会的にも大変意義のある研究であると考えている.
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