研究課題/領域番号 |
17K18396
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
消化器外科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
堀田 昌利 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 放射線核医学科 医師 (30782932)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 4DST / FDG / 食道癌 / PET / PET/CT / 放射線医学 |
研究成果の概要 |
近年、本邦で開発された新規PET製剤「4DST」により、DNA合成を直接画像化できるようになった。私たちは、「4DST-PETはFDG-PETよりも正確に腫瘍の特質を評価できる」という仮定のもと、食道癌を対象に4DSTの有用性を検証した。具体的には、ネオアジュバント療法前後でFDGおよび4DST-PET/CTを撮影し、治療反応性を外科切除標本により判定した。その結果、反応良好群に比して、反応不良群では治療後も4DST集積が残存しやすいことが判明した。この傾向はFDGよりも4DSTで顕著で、4DST-PETはFDG-PETよりも正確に腫瘍の活動性を反映しうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、新規のDNA合成イメージングPET製剤である4DSTが、現在保険収載されているPET製剤であるFDGと比較して、より鋭敏に腫瘍の活動性を反映しうることを証明した。FDGは糖代謝を反映した薬剤でありいわば間接的に腫瘍の活動性を見ているに過ぎないが、4DSTは細胞増殖脳を反映しているため、より直接的に腫瘍の状態を評価することが可能であることを裏付ける結果となった。 本研究では、食道癌患者において、4DSTはFDGよりも正確に患者の治療予測をしうることを示したが、この結果は食道癌以外の悪性腫瘍でも応用しうるため、より最適な癌治療の実現に繋がりうるという社会的意義を含んでいる。
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