研究課題/領域番号 |
17K18403
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
統合動物科学
人類遺伝学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
原 聡史 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 研究員 (80739582)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ゲノムインプリント / Dlk1-Dio3ドメイン / IG-DMR / ゲノム編集 / ヒト-マウス配列置換 / ゲノムインプリンティング / 遺伝学 / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒトにおける小児遺伝疾患の原因となるIG-DMR領域が周辺の遺伝子をどのように制御しているかを明らかにするために、当研究部が報告したIG-DMR内部の特徴的な配列をヒトにおける類似配列に置き換えたマウスを作出した。ヒトの配列を父由来で遺伝した場合、その配列上のDNAメチル化状態が個体によって大きくばらつくことが明らかになった。メチル化が正常レベルに回復した個体では、IG-DMRのDNAメチル化を維持するために重要な因子TRIM28の結合が確認された。このことから、ヒト配列に正しくTRIM28がリクルートされるとメチル化を維持できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IG-DMRの欠失は、重篤な小児遺伝疾患であるKagami-Ogata症候群およびTemple症候群の原因となることから、IG-DMRによって周辺の遺伝子が制御されることが重要と考えられている。この領域はマウスを用いてその分子メカニズムが研究されてきたが、一方でヒトIG-DMRが生体内で周辺の遺伝子を制御する機構はいまだに不明な点が多い。本研究で得られた結果から、IG-DMRによる遺伝子発現制御機構のヒト-マウス間での違いを理解することでKagami-Ogata症候群およびTemple症候群の病態解明に貢献できると考えられる。
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