研究課題/領域番号 |
17K18408
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田村 磨聖 大阪大学, 核物理研究センター, 特任講師(常勤) (20747109)
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研究協力者 |
杉浦 慎治
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん / 細胞形態 / がん悪性度 / 光分解性ゲル / 細胞分離 |
研究成果の概要 |
培養細胞の形態や増殖様態の違いは、複雑な細胞シグナルに基づいた結果であり、がん細胞の機能を反映する指標となり得る。本研究課題では、細胞の形態が、がん検査の指標として有用か検討するため、ゲル包埋培養中のがん細胞の形態と、がん悪性度の関係について検討した。 マウス乳がん由来の細胞株を、コロニー様に増殖する細胞と、顆粒状に増殖する細胞とに分けて行った担癌実験により、腫瘍の増大と転移頻度が異なる結果を得た。本研究成果により、ゲル包埋培養中のがん細胞の形態を指標とし、がん細胞の悪性度を推測できる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子生物学を基礎とした検査結果が、治療に結びつかないがん患者が顕在化してきている。その要因として、一つの腫瘍内に異なる性質を有する複数種のがん細胞の存在、がん不均一性が知られている。この問題を解決するには、現状の組織レベルの検査のみでなく、細胞レベルの検査も必要である。 ゲル包埋培養中のがん細胞の形態は、複雑な細胞シグナルに基づいた結果である。がん細胞の悪性度を反映すると考えられ、細胞レベルの検査の指標として成立し得るが、そのエビデンスは不足している。本研究では、細胞形態とがん悪性度の関係について検討し、細胞形態はがん細胞の性質に関する指標となり得ることを示した。
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