研究課題/領域番号 |
17K18442
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
層位・古生物学
生物多様性・分類
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2018-2021) 兵庫県立人と自然の博物館 (2017) |
研究代表者 |
池田 忠広 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (50508455)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | カエル類 / 化石 / 前期白亜紀 / 篠山層群 / 分類 / 遊離骨 / 古生物学 / 分類学 / カエル類化石 |
研究成果の概要 |
兵庫県下部白亜系篠山層群大山下層からは多数のカエル類化石が産出している.本研究において,現生種を対象とした骨学的研究および既報種の各部位における骨形質の再検等の成果をもとに,多産する遊離骨化石についてその分類学的帰属を検討した.結果,約6割がヒョウゴバトラスク,約3割がタンババトラクスとされ,残り約1割は既知種とは異なることが明らかになった.また未同定の化石には腸骨化石において二つの形態型が確認された.このことから,同層のカエル類相は少なくとも未記載種を含む四種から構成され,同時代の中国カエル類相と同様の種多様性を示すことが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下部白亜系篠山層群大山下層の化石資料は,各分類群の系統進化や古生物地理等を検討する上で極めて重要な資料である.これらの研究において,真の種多様性を評価するためには部分骨など“記載し難い”資料を含め,総合的に検討する必要がある.本研究では,現生種を対象とした包括的な骨学的研究をもとに,カエル類の遊離骨化石を対象にその分類学的帰属を検討した.結果,分類群の決定までには至らなかったが,新たな二タイプの形態型を識別し,同層におけるカエル類相の構成を定量的に明らかにした.今後,本研究を更に発展させることで,同分類群の系統進化や種多様性の変遷,その背後にある古環境等の議論に貢献するであろう.
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