研究課題/領域番号 |
17K18452
|
研究種目 |
特別研究促進費
|
配分区分 | 基金 |
研究機関 | 早稲田大学 (2018-2019) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
大湾 秀雄 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60433702)
|
研究分担者 |
大西 宏一郎 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (60446581)
細坪 護挙 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 第1調査研究グループ, 上席研究官 (40415625)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-28 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
9,308千円 (直接経費: 7,160千円、間接経費: 2,148千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 7,878千円 (直接経費: 6,060千円、間接経費: 1,818千円)
|
キーワード | イノベーション / 研究助成金 / 学術生産性 / ピアレビュー / 回帰不連続デザイン / 科学研究費 / 評価バイアス / 産業組織論 / イノベーション研究 / 科学技術政策 / 経済政策 / 公共経済学 / 科学経済学 |
研究成果の概要 |
経済学分野の科研費データベースと論文データベースを結合して、科研費交付がその後5年間の論文生産性(論文数、引用数)に与えた影響を計測すると同時に、審査におけるバイアスの存在についても検証を進めた。因果推論の方法としては、審査評点のわずかな違いが採択の成否につながった研究者同士を比較する回帰不連続デザインを用いた。結果によると、科研費採択者は非採択者と比較して、論文数で10-15%、被引用件数で20-26%程度高い。ただ、科研費の効果は異質性が高く、若手研究者の方が効果は数倍大きく、正規雇用か任期付きかの違いも量(論文数)と質(引用件数)のバランスに有意な違いをもたらすことがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大学等への研究助成が学術研究生産性に及ぼす影響および審査における潜在的なバイアスの有無について明らかにすることは、資金配分ルール、審査プロセスおよび評価基準などの制度設計を考える上で重要な課題である。本研究を通じて、若手研究者への配分増の必要性、審査プロセスにおける利害相反のチェックの重要性、などを明らかにしたが、より厳密な効果測定のためには代替財源の把握も必要となることを示した。
|