研究課題/領域番号 |
17K18455
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 北海商科大学 |
研究代表者 |
見附 陽介 北海商科大学, 商学部, 講師 (10584360)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 哲学 / 倫理学 / 障害学 / 建築学 / 福祉都市 / 多様性 / ポストモダニズム / 高齢化 / 老年学 / 社会学 / 福祉 / 都市 / 身体 |
研究成果の概要 |
本研究では、「老い」の環境決定という観点から身体機能と社会の物理的環境とりわけ建築領域との間の関係を研究し、「老い」と呼ばれる身体機能の低下が純粋な自然現象ではなく、社会的に構築されるものであることを解明した。加えて本研究では、「老い」の環境決定の視点に立つことで見えてくる将来の福祉都市の規範に関しても明らかにした。具体的には、標準型への画一化によって生産効率性を追求する従来の産業規範を免れた、多様性の建築思想と、それに基づくポストモダンの都市の可能性を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「老い」が自然現象ではなく社会的に構築される、つまり身体を取り巻く社会環境の如何によって定まるという点の解明を目的とした。従来の研究では老化は自然現象として、主に医学・生理学の研究対象とされており、例えば高齢化問題に関する社会研究は、それに追従する形で、老化という身体の機能低下それ自体を問おうとはしなかった。これによって、実践的にも高齢化問題に対する社会的対応の選択肢の幅が狭められる可能性があったが、本研究は別の選択の可能性を提示することになり、ここに一つの意義が認められる。
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