研究課題/領域番号 |
17K18456
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
守川 知子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00431297)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 墓 / シーア派 / 死生観 / イスラーム / 都市 / 聖者廟 / 移葬 / 地理空間情報 / シーア派イスラーム |
研究成果の概要 |
歴史的墓地の残るイランのシーラーズ市とイスファハーン市で、墓地や聖者廟を重点的に調査するとともに、調査の過程で閲覧することのできた個人蔵の「新出」史料および市街図や歴史史料などを用いて、都市空間構造内の墓地と聖者廟について検討した。その結果、都市域の発展と、墓地および聖者廟との立地の間には密接不可分な関連があり、元来は街区や集落の“外”にあった墓地兼聖者廟が、都市化に伴い、聖者廟のみは居住地の中に残り続ける一方、附設していた一般信徒のための墓地は消失することが明らかとなった。この間の研究成果や得られた新たな知見は、6本の学術論文として発表し、2023年3月開催の国際研究集会で報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
聖者廟(シーア派の場合はイマーム聖廟)に埋葬される「移葬」という独自の“葬送儀礼”をもつシーア派の墓地や聖者廟について研究することは、国内外を問わず、これまで顧みられることがほとんどなかったきわめて斬新な研究テーマである。また、本研究は、イスラーム社会のみならず、将来的には世界中の「墓地研究(墓学)」のパイロットスタディとなることを目指している。この新たな「墓地研究」によって、人々の死生観にまで迫る分野横断型の研究が新たに誕生することから、学術的な意義はきわめて大きいといえよう。
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