研究課題/領域番号 |
17K18460
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
原田 健一 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70449255)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 地域メディア / MALUI連携 / 中山間地域 / 映像メディア / 地域情報 / 統合型データベース / モビリティー / デジタルアーカイブ / 地域文化 / 中間的コミュニケーション / 文化資源 |
研究成果の概要 |
本研究では、新潟を中心とし、特に中山間地域に焦点をあわせ、調査を進めた。なぜなら、地域の映像メディアの展開は、平野部や都市部より中山間地域において極めて特徴的な普及のあり方を示すことが分かったからだ。調査は地域の機関と連携し、地域住民の映像資料を発掘し、整理作業をし、さらには聞き取りを行った。なお、映像資料はデジタル化を行い、「にいがた MALUI連携地域データベース」にアップするためにタグ付けなどのインディキシングの作業を行い、サイトアップをした。また、研究成果は、新潟県立歴史博物館にて展覧会を開催し、地域住民へと還元し、さらに情報を得る循環的な調査を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域の映像メディアの普及・展開は、これまで中心都市から各地域の都市へと広がると想定されていたが、都市と都市とを結ぶ流通経路である中山間地域において普及しており、社会におけるモビリティーが多面的な社会的役割を担っていたことが明らかになった。地域に蓄積された映像資料から、これまでとは違った中央のナショナルなマスの〈大きな歴史〉と地域のマイナーな〈小さな歴史〉の関係性を抽出し、地域文化の複雑な様態を分析した。これらの研究成果は、新潟県立歴史博物館との連携のもと展覧会を開催し、地域住民へと還元することで、地域社会全体をボトムアップする循環的な研究・教育サイクルを構築する、その可能性を実践的に実現した。
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