研究課題/領域番号 |
17K18461
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
菅原 裕文 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (40537875)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 西洋中世美術史 / ビザンティン美術史 / キリスト教美術史 / 聖堂壁画 / カッパドキア / ヴァーチャル・リアリティー / 写真測量法 / キリスト教美術 / ビザンティン建築史 / 岩窟聖堂 / 3Dモデル / 西洋美術史 / 壁画 / 世界遺産 / ビザンティン美術 / 文化資源 |
研究成果の概要 |
ヴァーチャル・リアリティ(以下VR)・モデルでは聖堂の構造、各部の形状、測量値、図柄、図像の配置、色彩が正確に再現される。本研究ではVRモデルを準一次資料として活用し、考古学・建築史・美術史の研究手法を援用しつつ、カッパドキアにおける岩窟聖堂壁画の編年を精緻化することに取り組んだ。 本研究では岩窟を掘削する際にできた鑿・手斧による掘削痕に着目して、これを石工の様式と再定義し、VRモデルを用いてそのパターンを分析した。その結果、時代・地域ごとに掘削痕が異なること、画家と石工の間に一定の協働関係があることが判明し、編年の精緻化することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の編年構築法は年代の特定が困難だった全てのモニュメントに応用可能であり、美術史・建築史・考古学・文化財科学を学際的に融合させた好例となる。VRモデルは可視データの集積であり、最新の研究成果を随時反映できるため、美術史・建築史・考古学・文化財科学に不可欠の研究資料・手段になる。ゆえに、本研究には来るべき研究環境の変化を見据えた3Dドキュメンテーションとしての意義もある。本研究で製作されたVRモデルは将来的に複数の学問領域に跨る地理情報システムで一括管理し、広く共有する。
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