研究課題/領域番号 |
17K18463
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 愛知県立芸術大学 |
研究代表者 |
岩間 賢 愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (00758550)
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研究協力者 |
秋本 貴透 東京藝術大学, 美術学部絵画科油画専攻, 教授
岡 博美 東京藝術大学, 美術学部油画専攻, 非常勤講師
白河 宗利 東京藝術大学, 美術学部油画専攻, 准教授
宮寺 雷太 東京藝術大学, 美術学部, 非常勤講師
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 藍 / JAPAN BLUE / 有機天然顔料 / 顔料の精製 / 浮世絵 / 保存修復 / 素材研究 / JAPAN BULE / 芸術諸学 / 美術史 / 顔料 / 天然染料 |
研究成果の概要 |
本研究では、1704年にハインリッヒ・ディースバッハがベルリンにて世界最初の人工顔料であるプルシアンブルーを発見したことで途絶えることになったJAPAN BLUEと称される「藍」を「集積抽出」「過還元再抽出」「沈殿抽出」の抽出方法を用いて顔料化に成功した。また、この「藍」顔料を用いて、分散性が高く粒子が微細かつ透明性のある理想的な絵具づくりを目指し、自然科学的調査・官能評価塗布試験・熟覧鑑査によって、色としての特性を解析した。 さらに、茜・黄檗・矢車附子、胡桃などの植物を加熱抽出と水簸によって、絵具の材料に最適な有機天然顔料の精製技術を導き出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機天然顔料の精製技術を確立することにより、経年劣化による損傷がある国内外の木版画錦絵や肉筆浮世絵や障壁画などの保存修復や模写などの分野、被災した文化財復元技術を飛躍させる最適な絵具を提案することが可能となる。 特に「藍」の顔料を精製する方法を確立することで、プルシアンブルーが発明された1704年を境とする日本の絵画史における露草青から「藍」、プルシアンブルーへと青色絵具の変遷が解明され、非常に特色のある研究となっている。これらの成果発表として愛知県立芸術大学芸術資料館にて、JAPAN BLUE「藍」―有機天然顔料の精製技術に関する研究成果発表展 「はじまりのいろ」を開催した。
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