研究課題/領域番号 |
17K18486
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (30249940)
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研究分担者 |
山内 理惠 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00368507)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 危機言語 / 看取り / 二言語併用 / 悲嘆 / イギリス文学 / シベリア / D.H.ロレンス / 母語 / 言語の看取り / 看取りの言語 / 悲嘆の表現 / E.ブロンテ / 言語の選択 / 臨床心理 / 言語選択 / E. ブロンテ / D. H. ロレンス / 医療現場 / 少数言語 / 危篤 / 言語表現 / 少数民族言語 / 北方シベリア / ブロンテ姉妹 / 言語学 / 言語生態 / チュルク諸語 / ドルガン語 |
研究成果の概要 |
言語にまつわる2種の「看取り」について新しい視点を提出することを目指した。「消滅の危機に瀕した言語」(危機言語)を「看取る」プロセスと、自身あるいは他者が身体的精神的に危機にある時に看取る言語行動をまず多角的に観察した。言語を共通項とするものの、一見、直接的には無関係な言語と人の看取りであるが、危機言語は急速に消滅に向かい、話者等による復興をも視野に入れたプロセスが生じる。また、人間の看取りではその環境が多言語であるなしに関わらず、苦痛を悲嘆し、回復を図る行動が生じる。人間の看取りと危機言語消滅の接点は未だ明らかではないが、看取りを鍵に多様な人間言語の生態を浮び上がらせることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メディアの発達やインターネットの発達により、世界の言語使用状況はますます話者数の多い言語に収斂しつつある。そのような状況下で消滅の危機に瀕した言語は文字通り瀕死の状態にあり、今やこれら言語を看取る段階にある。このような言語の看取りのプロセスは、人間が瀕死の状態にある時の看取りといくつかの面でつながりがある。この研究では、人間の死と言語の死に通底する高速で進む消滅への最終段階で生じる延命や復興のプロセスを直視しながら、一方で言語の死と人間の死に際して生じる言語行動の多様性を浮き彫りにした。
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