研究課題/領域番号 |
17K18489
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
高野 愛子 大東文化大学, 外国語学部, 助教 (30771159)
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研究分担者 |
上村 圭介 大東文化大学, 外国語学部, 教授 (10319014)
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研究協力者 |
石田 恵里子 東京藝術大学, グローバルサポートセンター, 特任講師 (10774135)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 文体差 / レジスター別 / 学術的文章 / レポート / 論文 / 運用 / 認識 / 日本語学習者 / 日本語教育 / 文体 / 類義表現 / 論文コーパス |
研究成果の概要 |
専門分野・母語・日本語レベルの多様な執筆者による作文コーパスを構築し、文体が分析可能なデータを作成した。 そのデータと大学教員による添削調査から、学術的文章のレジスターとしては不適切とされる「ちょっと、だから、そうだ、全部、一番」とその類義表現に関し許容度を分析した。その結果、「そうだ」が78.2%でもっとも高く、「なので」が8.7%でもっとも低く、語によって許容範囲が異なることが明らかとなった。 また、理解の面では、「どんな、持って、と一緒に、違って、たくさん」が不適切であるということが、日本語のレベルや母語を問わず特に低いことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の教科書等は、学術的文章のレジスターとして文体差のある類義表現の適切・不適切な一覧を示しているが、実際にどのような表現が理解されておらず、不適切に用いられやすいかについては言及されていない。そこで、本研究では、主に日本語学習者の理解と運用の実態を示し、さらに教員による許容範囲を明らかにした。 本研究で扱ったのは多数ある類義表現の組み合わせのうちの一部にすぎないが、執筆時や添削時に留意すべき表現の実例を数値的に例示した。このことから、教科書とは異なる視点を示すことができ、学習者が表現を選択し、教員が添削する際の判断に寄与するものと考える。
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