研究課題/領域番号 |
17K18496
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
玄 幸子 関西大学, 外国語学部, 教授 (00282963)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 近代漢語 / 中国語口語 / 語音 / 敦煌文献 / 中国語口語語彙 / 音順配列辞書 / データベース / 中国近世語 / 中国口語語彙 / 中国語 |
研究成果の概要 |
中国語口語音を歴史的な観点から再構し、その体系を捉えなおすことを目的として進めた結果、口語資料に見える漢字を表音手段としてのみ使用する語彙の扱いについて一定の処理方法を見出した。例えば、「填償」を「田常」と書写するのは漢字字義を全く無視した音表記として漢字を使用しているが、誤写として消し去るのではなく、相互に紐づけることで使用当時の口語の音韻体系を明らかにし得る貴重な言語音資料であることを示し、中国近代口語語彙総合索引web公開に向けての方法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の中国語音韻論は、韻書(漢字音を示す辞書)を研究対象の中心に置き、上古・中古・近世・現代というように各時代の漢字音体系を考察し、その上に音韻の変遷を歴史的に考察するという手法をとるが、本研究の口語資料における別字・異文を集約し漢字音ではなく口語語彙の語音を再構しようとする試みは、これまで個別的な成果としてごく一部に確認できるだけである。中国近代口語語彙の語音を体系的にとらえようとする点において、初めての試みであり学術的に大きな意義を持つ。
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