研究課題/領域番号 |
17K18500
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
林田 定男 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (50713682)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本語学 / 表記 / 自筆 / 書写 / 仮名 / 用字法 / 今川了俊 / 厳島詣記 / 仮名遣 / 用字意識 / 異体仮名 / 書記 / 表記史 / 国語学 / 言語学 |
研究成果の概要 |
文字・表記研究の根幹にかかわる、個の問題の解決へ向け、今川了俊自筆本『厳島詣記』(書記資料)と自筆書写本『源氏物語』(書写資料)との比較調査を行った。その結果、これらの資料の用字傾向は完全には一致しないことが確認された。書記資料にのみ見られる仮名字体は筆者の個性の表出、書写資料にのみ見られるそれは親本表記の影響によるものと推測される。また、了俊は冷泉派歌学を体系づけ、著書『言塵集』に藤原定家著『下官集』所載の「定家仮名遣」の実例を示す箇所を引用している。したがって、了俊は定家仮名遣を遵守する意識が高いように推察されるが『厳島詣記』の仮名遣実態においては表記規範意識の連続性が認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今川了俊自筆本『厳島詣記』(書記資料)および自筆書写本『源氏物語』(書写資料)の文字調査を行った結果、これらの資料の用字傾向は完全には一致していないことが確認された。前者にのみ見られる仮名字体は筆者の個性、後者にのみ見られるそれは親本表記の影響によるものと推測される。また、了俊は定家仮名遣を遵守する意識が高いように推察されるが『厳島詣記』の仮名遣実態においては、その仮名遣いが遵守されていなかった。
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