研究課題/領域番号 |
17K18509
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
酒井 英男 富山大学, 理学部, 客員教授 (30134993)
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研究分担者 |
小田 寛貴 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 助教 (30293690)
長柄 毅一 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (60443420)
清水 康二 奈良県立橿原考古学研究所, 調査部調査課, 指導研究員 (90250381)
菅頭 明日香 青山学院大学, 文学部, 准教授 (90554072)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 青銅製遺物 / 銭貨 / 鋳型 / 残留磁化 / 帯磁率 / 年代 / 鋳造銭貨 / 地磁気 / 磁性 / 青銅器 / 製造と年代 |
研究成果の概要 |
青銅の磁化は従来,考古地磁気の対象になっていない.理由は,青銅の主成分の銅と錫は反磁性であり,残留磁化は持たないとの先入観念があった為である.本研究では,青銅は磁化率では明瞭な反磁性を示すが,それと共に,極微量含まれる強磁性粒子が担う残留磁化を持っていることを見つけた.製作時の地磁気を記憶しているこの残留磁化を用いて,青銅製品の年代や製造法等を探る研究の有用性を,実験鋳造の青銅片や遺物の研究で確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
青銅器は古代に国内外で多く生産されており,考古学での重要な研究対象となっている.その理化学研究として蛍光X線分析が活用されてきたが,本研究により年代・産地を探ることができる磁化研究が新たに可能になったことは考古学に役立つ大きな成果である.物理学でも,青銅の反磁性・残留磁化を併せ持つ特異な磁性のデータは重要な情報となる.また磁化研究は,富山県高岡市の地域産業である青銅等の鋳造技術に役立つと考えられ,社会的貢献としても意義のある成果が得られた.
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