研究課題/領域番号 |
17K18510
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
谷川 竜一 金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (10396913)
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研究分担者 |
岡本 正明 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (90372549)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | トンネル / 植民地開発 / 豊後土工 / 戦後賠償 / 出稼ぎ / 土木史 / ODA / 高度成長 / 植民地 / 開発 / 水力発電所 / 冷戦 |
研究成果の概要 |
本研究を通じて、大分県・旧南海部郡(現・佐伯市周辺)の出稼ぎトンネル坑夫集団「豊後土工」の活動の解明を行った。研究を通じて、豊後土工の誕生メカニズムを佐伯市周辺の地域史と関係付けながら可能な限り科学的に解明できた点は大きな成果だった。また、豊後土工が植民地開発から戦後の高度成長下のビッグプロジェクトに関係してきた歴史を具体的に把握できた上、複数の論文や研究発表にまとめることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、当時を知る現場労働者としての豊後土工はごく僅かとなっており、この数年間がそうした人々の話を直接うかがう最後のチャンスであった。本研究はフィールドワークや高齢者へのインタビューなどを主要な研究手法としていたために、かなりの制限を受けた。しかしそれでも多くの重要な情報を集めることができ、近代日本の現場労働者たちの歴史と建設史を後世に残すことができた。そうした面で、土木史的な学術的意義と同時に、社会的意義を一定程度確保することができた。
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