研究課題/領域番号 |
17K18513
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
宇田津 徹朗 宮崎大学, 農学部, 教授 (00253807)
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研究分担者 |
中村 俊夫 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 招へい教員 (10135387)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 年代測定 / 生産遺構 / 加速器質量分析法 / 微細繊維 / プラント・オパール |
研究成果の概要 |
本研究では、水田や畑(畠)といった生産遺構の探査に利用されてきたプラント・オパール(イネ科植物の細胞化石)の表面に残留する有機質繊維から、遺構の年代を測定(加速器質量分析法による14C年代測定)する技術の開発に取り組んできた。 3年間で調査したそれぞれの地域・時代・堆積環境の水田土壌からのプラント・オパール抽出とその年代測定結果から、土壌100g(現場採取重量)を確保すれば、確実に年代が測定可能であることを明らかにできた。測定精度の点では、イネプラント・オパールの比率のさらなる向上が必要であるが、抽出から測定までの一連の分析手法を構築することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、稲作起源とその変遷に関する研究における「生産遺構の年代決定の限界」という研究手法上の問題を解消し、当該研究分野のデータを時代と空間で整理して、俯瞰を可能とする分析手法の確立に具体的な道筋をつけたと言えよう。 現在、中国をはじめ、稲作起源に関する新しい発見が報告されており、当該研究の成果は、こうした成果を東アジア全体で同様に整理・俯瞰することにも寄与し得るものであり、その学術的意義は大きい。
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