研究課題/領域番号 |
17K18528
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松田 素二 京都大学, 文学研究科, 教授 (50173852)
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研究分担者 |
古川 彰 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90199422)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 破局的状況 / 巨大地震 / ケニア / ネパール / 生活世界 |
研究成果の概要 |
社会と共同体全体を破局的状況に追いやり、多くの人々の生命を奪い、生活基盤を根こそぎ破壊するような大規模な災厄が繰り返し生起している。 本目的は、破局的状況を経験した被害者・被災者がもつ自前の危機突破力に着目することで、現代世界の危機に対処するレパートリーを拡張する試みにつなげることにある。そのさいの核心は、彼ら被害者が創造し編成する新たな共同性である。異常な空間に他者への寛容性と開放性をもたらすことで、危機突破のための新たな共同性を生成している点に注目し、これまで被災・被害研究が見落としてきた危機突破の方向を展望する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
破局的災厄を経験し生き残った人々は、いったいどのようにして、災厄を乗り越えていくことができるのだろうか。 本研究は、外部からの支援ではなく、深刻で破滅的な被害を経験した当事者が、さまざまな異質な思考、価値観、方法をつなぎ合わせ、張り合わせながら、自前で危機を突破する力を創出し被害者自身が災厄を乗り越えよりよき生を創造するのかについてそのメカニズムを解明することで新たな視点を提供する。
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