研究課題/領域番号 |
17K18529
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 関西大学 (2018-2019) 京都大学 (2017) |
研究代表者 |
清水 展 関西大学, 政策創造学部, 特別任用教授 (70126085)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自分=自文化の民族誌 / 日本人/社会の自画像 / 戦後横須賀・横浜 / 米軍基地の文化的影響 / 横須賀・横浜 / 戦後社会誌 / 心象風景 / 米軍基地 / 大衆文化 / 自己形成 / 横須賀・横浜、沖縄 / ベトナム戦争 / カウンターカルチャー / ヘゲモニー / セミナー・ワークショプ / 他分野との交流 / 現地調査・資料収集 / アメリカ大衆文化 / 戦後日本の擬制 / 日米比の三角測量 / 他者表象と自己開示 |
研究成果の概要 |
「自文化の民族誌」のパイオニアである中根千枝・東大名誉教授(『タテ社会の人間関係:単一社会の理論』1967)を取りあげ英語と日本語で論文を作成した。英語版"The Life and Works of Prof. Chie NAKANE"は文化人類学会の英文学会誌に投稿し現在査読中である。日本語版「中根千枝:遠くから眺め、近寄って凝視し、比較して考える」は清水展・飯嶋秀治(編)『自前の思想:時代と社会に応答するフィールドワーク』(京都大学学術出版会 2020)に収録予定である。 戦後横須賀の社会誌を単著として執筆するために必要な資料と情報の収集をほぼ完了し執筆に取り掛かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『タテ社会の人間関係:単一社会の理論』は、半世紀にわたってコンスタントに売上を伸ばし続け、現在までに117万部に達する。同書はコンパクトで読みやすく、論述と分析は明快であり、日本人の自画像・自己意識の形成に大きな影響を与えた。 しかし同氏に関する研究は皆無である。拙稿は、数回にわたるインタビューや文献資料、直接に指導を受けた学生としての私自身の経験や記憶から、中根氏のオリジナルな発想と分析が可能になる同氏の知的形成の過程と背景を考察した。また同書が学術界のみならず、官僚、ビジネスマン、市民らに広く受け入れられ影響を及ぼした理由を明らかにした点に学術的・社会的意義がある。
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