研究課題/領域番号 |
17K18546
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学およびその関連分野
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研究機関 | 東京都立大学 (2020-2021) 東京大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
佐藤 信 東京都立大学, 法学政治学研究科, 准教授 (70761419)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 議事堂 / 政治史 / 建築史 / 都市史 / デモ |
研究成果の概要 |
本研究は、政治史を中心に、建築史・都市史を統合した学際的アプローチを採用することで、議会政治の中核をなす議事堂を政治空間として捉え直した。空間と政治を一体として分析する「政治=空間」という概念を提起して枠組の刷新を図ったうえで、帝国議会開設前の地方民会の空間から仮議事堂を経て本議事堂に至るまでの「公議」空間の形成と変容を明らかにすることで政治空間としての議事堂研究の重要性を明らかにすると同時に、国際的な研究動向を整理・紹介することで今後の議事堂研究の可能性も論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人文社会科学諸分野で空間論的転回が論じられ、日本近代史でも政治的空間の研究が蓄積されているが、政治的空間への適切な分析枠組みは用意されてこなかった。対して本研究は関連領域の枠組みを整理しながら「政治=空間」という新たな枠組みを提示した。この視角に基づき、コロナ禍における空間変容についての論考を刊行するなど社会への還流も行った。 また、政治空間としての国会議事堂の歴史的研究を通じて、公議の「かたち」の歴史的形成過程や建築様式の持つ政治的象徴性の重要性を明らかにした。本研究は萌芽的とはいえ、今後の議事堂構想の前提をも提供するほか、新たに開拓しうる沃土を示すことで政治や空間の理解の刷新を用意した。
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