研究課題/領域番号 |
17K18548
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
河野 勝 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70306489)
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研究分担者 |
谷澤 正嗣 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (20267454)
西川 賢 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (10567390)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 政治理論 / 自由 / テキスト分析 / ポピュラー音楽 / 北米 / 概念分析 / テクスト分析 |
研究成果の概要 |
1960 年から2016 年までの『ビルボード』の各年の上位40曲、『ローリングストーンズ』が選ぶベスト500曲の歌詞を全てクリーニングした上でテキストデータ化し、歌詞の中でのfreeおよびfreedomという言葉の表出パターンを一般的なシソーラス辞典および、心理学者たちの間で利用されているLIWC(Linguistic Inquiry and Word Count)に照らして分析した。また、北米の三つの都市で20人以上の音楽関係者から、「自由」という言葉が歌詞に入っている楽曲やそうした楽曲の中でとりわけ印象に残っている歌詞のフレーズは何かについて、インタヴューデータを収集した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自由は、アメリカという国家の存立を、その誕生から今日にいたるまで一貫して支え続ける中心的概念であり、またより広く北米社会におけるさまざまな価値規範や行動指針を規定しているという意味でも重要な概念でもある。本研究は、北米のポピュラー音楽の中で自由がいかに表現されてきたかを分析し、この概念の核心性と多様性を実証的に裏付けるとともに、それが時代とともにどのような変遷をたどってきたかを検証した。その意義は、知識人や政治エリートの言説ではなく、広く親しまれている楽曲の歌詞を概念分析のテクストとして用いることにより、自由の概念を一般の人々が受容しかつ発展させてきたものとして捉え直したことにある。
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