研究課題/領域番号 |
17K18585
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学およびその関連分野
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
澤田 千恵 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 准教授 (20336910)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 精神科医療 / リカバリー / 断薬 / 専門職 / エンパワーメント / サポートネットワーク / パラダイム / インタビュー / 多剤大量処方 / 精神科薬物療法 / 認知バイアス / 精神科医の語り / SCAT / アドボカシー / 精神科多剤大量処方 / 専門家支配 / 減断薬 / 向精神薬による薬害 / 医療化 / 医薬化 / 過剰投与 / 精神医療 / 精神医療被害 / 医療社会学 / 減断薬サポート / 精神医療サバイバー / ハームリダクション |
研究成果の概要 |
わが国の精神科医療は薬物療法に偏重しすぎており、患者が持っている回復力を十分に引き出すような支援を行うことができていない。そこで、本研究は、向精神薬を減断薬することによりリカバリーした当事者や、彼らのリカバリーを支援した専門職らにインタビューを行った。その結果、薬に偏重した治療の限界や弊害を認識しした専門職たちが、当事者の回復力や主体性を高める支援を行うことで、当事者のリカバリーが促進されていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究成果の学術的意義は、精神科領域の専門職が向精神薬の知識を高めることの重要性を明らかにしたことである。特に、専門職が、薬物療法の限界について理解することが、当事者に寄り添った支援を可能にし、当事者のリカバリーを促進している。そして、専門職の認識を高める上で、向精神薬の断薬を経験してリカバリーの道を歩んでいる当事者の経験を知ることが重要である。この研究成果の社会的意義は、精神科の治療を受けている人たちを支えるネットワークが薬に偏重しないサポートを展開することで、当事者の回復が促されることを明らかにしたことだ。
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