研究課題/領域番号 |
17K18587
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学およびその関連分野
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
小林 盾 成蹊大学, 文学部, 教授 (90407601)
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研究分担者 |
山田 昌弘 中央大学, 文学部, 教授 (90191337)
ホメリヒ カローラ 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (60770302)
内藤 準 成蹊大学, 文学部, 准教授 (00571241)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 混合研究法 / 社会学方法論 / データ / 理論 / ライフコース |
研究成果の概要 |
本研究は、ライフコースの多様化を事例とし、これまでの量的データと質的データの統合だけでなく、理論も含めた統合に挑戦した。その結果、教育、職業、収入、恋愛、結婚、出産、美容、食生活、ウェルビーイングといったさまざまな局面で、ライフコースの多様化が進むとどうじに格差が拡大していることが、量的データによって示唆された。こうした傾向が、さらに質的データによって当事者たちの主観的な意味づけとともに裏付けられた。合理的選択理論にもとづいてこの傾向を人的資本、社会関係資本、文化資本などへの投資と回収としてとらえると、統一的に理解できることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、量的データと質的データだけでなく、理論を含めた統合をおこなうことで、混合研究法の新しい地平を例示できた。その結果、社会学方法論の新スタンダードとはこのようなものだろうというイメージを、提供することとなった。今後への課題としては、ライフコースの多様化だけでなく、グローバリゼーション、社会のデジタル化など他の事例にも応用することで、より切れ味の鋭い、しかしだれにでも利用可能な方法論へと成長させることが期待される。
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