研究課題/領域番号 |
17K18589
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学およびその関連分野
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研究機関 | 日本体育大学 |
研究代表者 |
北島 洋美 日本体育大学, 体育学部, 教授 (00614439)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 性的マイノリティ / 高齢者 / 特別養護老人ホーム / 高齢期 / 介護スタッフ / 偏見 / 差別偏見 / サービス提供者 / 介護福祉サービス / 質的データ分析 |
研究成果の概要 |
当時者へのインタビュー調査からは,差別・偏見の経験やサポート体制等の影響が明らかになり,地域社会でのつながりや安心できるフォーマルサービスの構築等の課題が示された。 サービス提供者の対応は,当事者の要望の認識等の影響を受けていた。多くは受容的であったが,一部には当事者に対する理解不足等があることが窺えた。当事者に関する正確な知識を得て,個々のニーズを理解する能力を育成する機会の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長らく差別や偏見の恐れに晒されてきた性的マイノリティ高齢者からは,自分たちの経験,感情,要望等が語られることは少なく,サービスを提供する側は,乏しい情報の中で性的マイノリティという存在をひとつにまるめて,そのニーズを想像せざるを得ない状況にあった。本研究では当事者の生の声を聴きながら調査を進めることができ,さらに今まであまり明らかにされてこなかった我が国のサービス提供者の性的マイノリティ利用者に対する意識にも迫ることができた。これらの調査から得られた知見は,当事者が安心して暮らすことができる環境の構築に貢献し今後の研究への示唆となる。
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