研究課題/領域番号 |
17K18594
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学およびその関連分野
|
研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
久村 恵子 南山大学, 総合政策学部, 教授 (60350732)
|
研究分担者 |
大塚 弥生 南山大学, 法学部, 准教授 (40233184)
山口 和代 南山大学, 総合政策学部, 准教授 (60387735)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 感情労働 / 感情労働化社会 / 効果 / 適応 / 定性的分析 / 定量的分析 / 適応プロセス |
研究成果の概要 |
本研究は、従来から感情労働の要請が高いとされる職種のみならず、その要請が認識されてこなかった職種で働く人々をも対象に面接および質問紙調査を実施した。その結果、社会全体における感情労働化の動向と、感情労働をめぐる概観を確認することができた。さらに、感情労働は我々にポジティブな効果とネガティブな効果を一時的に、または同時にもたらすことを確認した。また、入職時の状況や現在の担当する職務の特性や職場のサポート状況がポジティブな効果を高め、感情労働への適応を促すことが確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的な意義としては、「非サービス職であるから感情労働とは無縁」とした知見や先行研究が対象としてきた職種だけに固持することなく、より広い職種を対象とする必要性、そして感情労働をひとまとめで捉えず、どのような感情労働が行われているかといった視点から感情労働の効果およびその影響要因を検証する必要性を導き出した点である。そして、感情労働が避けられない社会において、感情労働の負の側面への対応が喫緊の課題であること、入職時に明確に仕事の内容や応対業務の必要性を提示し、現時点での職務の再設計を進め、職場のサポート体制を整えることの重要性を指摘した点は社会的に意義があろう。
|