研究課題/領域番号 |
17K18599
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学およびその関連分野
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
前田 忠彦 統計数理研究所, データ科学研究系, 准教授 (10247257)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 二段抽出 / 地点間異質性 / 級内相関 / 層化 / 日本人の国民性調査 / ウェブ調査 / 標本設計 / 方言意識 / 地域差 / 層化二段抽出 / 有意抽出 / 層化多段無作為抽出 / カテゴリカル変数 / 日本人国民性調査 / 階層線形モデル / 日本人の国民性 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,社会調査において典型的な標本設計である層化二段抽出の設定を前提として,分析時にマルチレベル分析を採用する際に何らかの意味で有利になるような調査設計の方法を,主に標本設計の観点から開発しようとするものであった。この設定でのマルチレベル分析にとって,級内相関(調査地点間の異質性)が高い変数の存在が,分析成功の鍵になる。上記の問題意識に基づく検討を行ってきたが,結論的には,主に地点間異質性は変数(調査項目の内容)に備わる性質であるため,標本設計の観点からの積極的な制御は難しく,当初の目論見は達成されなかった。他方で地点間異質性の高い変数の内容に関する経験則については蓄積された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地点数がある水準以上に確保される必要がある全国レベルでの社会調査の設計においては,標本設計を変えることによってマルチレベル分析に対して有利(したがって別の設計を採った時の相対的な不利)が生じるという形での地点間異質性の制御が行えるわけではなく,基本的には項目に備わった性質として異質性が高いものについては,マルチレベル分析が行いやすくなる,といった結論を示したことが,消極的な結論ながら本研究の意義である。全国規模調査での代表性を担保するための設計を放棄して,極端に異質性が高くなる(ことが事前に分かっている)地域のセットを事前に指定した有意抽出以外の設定は困難であろうとの見通しが立った。
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