研究課題/領域番号 |
17K18610
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
津城 寛文 筑波大学, 人文社会系, 教授 (30212054)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 頂点文化 / 日本文化 / 日本語 / 自動翻訳 / 機械翻訳 / 和歌 / 多言語世界 / 同時通訳 / 日本語表記 / 深層文化 / 翻訳 / 通訳 / 文化発信 / 言語政策 / 和英混交文 |
研究成果の概要 |
この研究では、日本語と日本文化の保存・刷新・発信のための、分野横断的な課題を設定し、いくつかの作業を同時並行して走らせた。1つは、日本語の翻訳・発信のために、漢字による翻訳学術語を、原語、漢字による翻訳語、大和言葉を併記して、自動翻訳、機械翻訳の精度を高める準備作業である。もう1つは、日本の頂点文化の典型である、能、茶道、武士道、神道、和歌の特徴を検討し、それらをより魅力あるものとすることを試みた。 また、日本の頂点文化の代表である和歌について、みずから長年実作をしてきたものを、日守麟伍のペンネームで、2冊の単行本として刊行した。これは、人文研究の1つの実践の提案である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、1つには、日本語が学術語としての存続の瀬戸際にある状況において、機械翻訳=自動翻訳によるキーワードの翻訳の精度を高めることで、学術日本語として確保することを、目指したところにある。一人の力では困難であったが、大掛かりな体制で、継続課題とすべきことは、提案できた。もう1つは、価値ある日本文化をより価値あるものとして提案する枠組みとして、頂点文化という考えを作ったことである。 社会的意義は、この延長線上にある。日本語が機械翻訳を活用して、学術語として確保され、日常語としても確保されることは、言葉の壁に悩まされ続けた近代日本、日本語母語話者の重荷を、軽減することになる。
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