研究課題/領域番号 |
17K18622
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
永松 裕希 信州大学, 役員等, 理事 (60324216)
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研究分担者 |
上村 惠津子 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (30334874)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 読み書き障害 / 発達障害 / 特別支援教育 / 書字表出障害 / 学習障害 |
研究成果の概要 |
小学校児童を対象に、 ① 読字及び書字表出の2~5年次までの縦断的分析、②読字及び書字に困難さが推測される児童の影響因の分析を行った。 読み能力(CARD)の読解(RC)は、2年次では単語の活性化(WA)に、5年次では語彙(Vo)に、また、両学年に共通して統語(Syn)間に相関を認めた。2学年次の読解(RC)得点が-1SD以下を低得点群(6名)とし、3年後の得点と比較したところ、弱さを認める項目が変化したり、5年次に新たに弱さを認めた事例を確認した。漢字書字テストと読み能力の間では、語彙(Vo)に相関を認めた。漢字書字テストの低得点群の誤答分析では、視覚性エラー(73%)が最も多かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来,書字表出障害は読字障害に,従属的に生ずる問題とする考え方が主流であった。しかし読むことの学習として書字が用いられることも多く,読むことと書くことの学習は相互に影響し合う。また仮名文字と漢字の習得が教科学習の基礎的能力として求められるが,漢字の書字につまずきを示す児童の問題は学校現場で多く指摘されており,単純に読字の困難さの延長線上に書字の困難さを捉えることは無理がある。読字と書字の発達的様相を明らかにすることは,読字は良好であるが書字に困難を呈している事例や,日本語固有の漢字書字に困難さを呈する事例に対し,個々に合わせた改善プログラムを検討する上で貴重な知見となるものと考えている。
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