研究課題/領域番号 |
17K18661
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学およびその関連分野
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
服部 敬子 京都府立大学, 公共政策学部, 教授 (70324275)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 幼児期 / 親密性 / 支配的な関係 / 集団づくり / ボス的な子ども / 信頼関係 / 友達関係 / 支配的関係 / 指導方法 / 親密な友だち / 支配関係 / 実態調査 |
研究成果の概要 |
【研究1】保育者にアンケート調査を追跡的に実施し、2~5歳児クラス、異年齢混合クラス担任312名の回答を分析した結果、5歳児クラスのほぼ7割で「支配的な関係」が認知されており、他の年齢に比べて有意に割合が高いこと、3歳以上児クラスではその関係が持続、つまり固定化する傾向があることが明らかにされた。対応方法については、「様子を見る」が3歳児クラスで、「働きかけたが変化なし」が5歳児クラスで有意に多かった。 【研究2】参加観察と保育者への聴き取り調査を行い、支配的な言動に対して周りの子どもたちが意見を言えるようになる過程の条件について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、幼児期における支配的な関係が保育者にどのように認知されているかについて300名以上を対象に追跡的な分析を行うことができた。その結果、3歳児クラス以降に認知される「親密にみえる支配関係」は、「様子をみる」だけでは持続する傾向があり、5歳児クラスになってその関係を変えようと働きかけても変わりにくいことが明らかになった。こうした関係の問題性を感じながらも「どうしたらよいかわからない」という保育者が多く、子ども自身も葛藤を抱えていたことから、研究者との協働によって関係改善に向かった過程を分析し、具体的な方法と変化の要因のいくつかを明らかにできた意義は大きい。
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