研究課題/領域番号 |
17K18672
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小川 正賢 東京理科大学, 科学教育研究科, 教授 (80143139)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 大学理系教育 / 大学教授法 / 教授学習言語 / 言語様式 / ランゲージング / トランス・ランゲージング / 教育学 / 高等教育 / トランス・ランゲージ理論 / 理工系教育 |
研究成果の概要 |
日本の大学では授業は日本語で行われると信じられているが,大学授業の言語リアリティに関する実証的データはほとんどない.本研究では,理系学部教育の教授言語の現実を解明するための新しい理論枠組を開発し,それを用いたいくつかの予備的事例研究を行った.新しい理論枠組の中核は,教授学習言語の現実を検討する際に視点を「ランゲージからランゲージング」に移動させることにある.この枠組に基づいた二つの分析ツールを用いて,(1)理学部教師の学生時代の講義経験と教師としての講義経験の比較,(2)明治初期の理学講義の歴史研究,(3)日本,台湾,デンマークの理学講義の比較,という予備的事例研究を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会のグローバル化の波のなかで,日本の大学も国際化を進めることが求められ,授業を日本語から英語に変えるという動きが顕著になってきている.しかし,日本の大学の講義や授業の言語実践の詳細なリアリティについてはほとんどデータがない.授業が日本語で行われるといっても,専門用語は英単語だったり,教科書や参考書が英語だったりというケースは理系には多い.本当に,大学で行われている講義は日本語で教えられていると言ってもよいものなのか?本研究はこの素朴な疑問を解決するための新しい理論枠組を開発し,それを適用して,日本の理系講義の言語リアリティを描き出そうと試みたものである.
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