研究課題/領域番号 |
17K18687
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学およびその関連分野
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
二井 正浩 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (20353378)
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研究分担者 |
松原 憲治 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (10549372)
後藤 顕一 東洋大学, 食環境科学部, 教授 (50549368)
原田 智仁 滋賀大学, 教育学部, 特任教授 (90228651)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 歴史教育 / 歴史総合 / 世界史教育 / ESD / 環境問題 / グローバルヒストリー / グローバルヒストリー教育 / ビッグヒストリー教育 / 地歴統合科目 |
研究成果の概要 |
従来の国民国家の枠を越えた現代世界の諸課題を考察し,公正で持続可能な未来の実現をめざすための歴史研究を提唱する「Integrated History and Future on People on Earth(以下,IHPOEと表記)」の研究方法の特徴を「①歴史的生態学の視点」「②レジリエンスの視点」「③人新世の視点」の三点に整理した。そして,この取組を歴史教育に生かす為の視点をまとめ,「プラスチック公害問題」をテーマにした歴史教育内容を英国の研究者(Prof.Marcus Grace,University of Southampton)らと連携し,開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,IHOPEの研究方法に着目し,歴史教育として導入する視点を「①地球規模の生態系の変化への着目」「②歴史学以外の分野の知見の活用」「③生徒とのレリバンスを重視した学び」の三点に整理した。その結果,グローバルヒストリー教育としての新しい歴史内容創造の可能性を拡げる授業(単元)プランの提案ができた。このプランは,平成30年告示の高等学校学習指導要領地理歴史科の新科目「歴史総合」の実践に生かすことも期待でき,また,他教科横断的な学習の具体的提案にもなった。実際に授業を試行した際には,生徒が「自分事」として歴史を捉え,レジリエンスと人新世の視点を獲得している様子が確認できた。
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