研究課題/領域番号 |
17K18694
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡ノ谷 一夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30211121)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ラット / 迷路 / メタ認知 / 情報希求行動 / 触覚 / 電気生理学 / 見本合わせ / 遅延 / オペラント条件づけ / 局所電場電位 |
研究成果の概要 |
本研究は、これまでラットを対象に主にレバー押しやノーズポークによる自由オペラント場面で進められてきた動物メタ認知研究を、ラットにとってより自然である迷路を活用した触覚見本合わせ課題で実現させることを目指す。これにより、ラットの訓練期間の大幅な節約(6ヶ月から2ヶ月へ)と、脳神経細胞の記録との両立を可能にする。 結果、ラットは触覚見本合わせを学習できること、また、課題遂行中に見本を再確認するような行動が観察できた。このことから直ちにラットがメタ認知様行動を示したと結論できないが、適切な統制実験を追加することで、ラットのメタ認知を示すことができると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラットを使ってメタ認知を示すことで、その神経機構まで踏み込んだ研究が可能である。私たちはすでに、位置記憶を使った研究でラットのメタ認知を世界で初めて示すことに成功しているが(Yuki and Okanoya, J. Exp Psychol.)、位置記憶課題では訓練に数ヶ月かかるところ、今回の萌芽研究によって触覚を手がかりとした迷路課題を開発し、訓練期間を2ヶ月に短縮できた。メタ認知の神経機構をヒトとラットとで比較することで、学習全般の理解を進めることができる。
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