研究課題/領域番号 |
17K18695
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心理学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横澤 一彦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20311649)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 色嗜好 / 実験心理学 / 美感 / 統合的認知 / 物体嗜好 / 文化的構え |
研究成果の概要 |
文化的な構えにより環境の物理的変化を伴わずに参加者の構えを操作したときに色嗜好が変化するかなどについて検討した。例えば、日本人参加者に対して色セットを「米国で使われている色」または「日本で古来から使われている色」として呈示したときと、何も文化的な構えを与えないときとの色嗜好を比較した。参加者が各色に対して主観的に米国色らしいないしは日本伝統色らしいと感じるかを調べることにより、各色とそれぞれの文化的構えとの関連の強さを見た。その結果、色嗜好には変化が生じ、さらにその変化量は色と文化的構えとの関連の強さと正の相関があった。このことから、文化的な構えが色嗜好に影響することを明らかにできた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嗜好や美感に関する文化差について実験心理学的検討を行い、日本文化における美感の基礎指標としての色嗜好は、物体や抽象的概念の寄与によって形成されていることを明らかにできたことが学術的意義である。必ずしも色そのものの嗜好に日本文化の特徴があるのではなく、抽象概念も加味して色嗜好が決定される際に日本文化など、様々な文化の特徴が反映されることを明らかにできたことに社会的な意義もある。
|