研究課題/領域番号 |
17K18696
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
永岑 光恵 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (80392455)
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研究分担者 |
曽雌 崇弘 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域・司法精神医療研究部, 室長 (00381434)
竹内 あい 立命館大学, 経済学部, 准教授 (10453979)
福田 恵美子 東京工業大学, 工学院, 准教授 (50546059)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 意思決定 / アイオワ・ギャンブリング課題 / 独裁者ゲーム / 時間的切迫 / 貢献度評価 / 不安感 / 皮膚電気活動 / 心理的不安 / リスク選好 / 自律神経反応 / 利他性 / リスク選択 / 時間的圧迫 / 時間的プレッシャー / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
心理班では、「不安」「時間的切迫」「情報のあいまい性」に着目し、三つの研究を行った。研究①と②においては、若年者を対象として、時間的切迫、ならびに情報曖昧性の高い条件下での意思決定過程を検証後、不安状態変化を自律神経系反応によりモデル化する方法を検討した。研究③として、高年者と若年者の意思決定行動を比較した。 経済班では、特殊詐欺状況下における「援助行動」に着目し二つの研究を行った。研究④においては、援助する金額の獲得方法の違いがそれの配分の仕方にどのような影響を与えるのかを検証した。研究⑤では、援助行動に加え「相手にトラブルが生じた」という要因が配分額等の意思決定に与える影響を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心理班の研究は、アイオワ・ギャンブリング課題を用い、時間的切迫や情報のあいまい性が意思決定に及ぼす影響を明らかにし、情動反応として自律神経系反応によりモデル化する方法を提案した点で学術的意義を持つ。本研究の成果は、高齢者にとどまらず、若者における詐欺被害防止策に資するものでもあり社会的意義を持つ。 経済班の研究は、独裁者ゲームを用いた利他的行動に関する実験研究として、財の獲得過程の違いや財の損失の有無が行動に与える影響を明らかにした点で学術的意義を持つ。さらに、この研究は特殊詐欺状況のみならず、災害等による経済損失がある場合の財の配分の分析に資するものであり、大きな社会的意義を持つ。
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