研究課題/領域番号 |
17K18705
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心理学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上田 和夫 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80254316)
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研究分担者 |
Remijn GerardB. 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (40467098)
中島 祥好 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (90127267)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 劣化音声知覚 / 音声修復 / 連続聴錯覚 / 局部時間反転音声 / 断続音声 / 音韻修復 / 実験系心理学 / 精神物理学 / 劣化音声 |
研究成果の概要 |
音声を 20-160 ミリ秒ごとに区切った後,それぞれの区間を時間反転させた局部時間反転音声を用いて,これを一つの区間おきに削除した刺激,削除した区間に雑音を入れた刺激,および断続音声刺激を作り,雑音の強さを-10, 0, 10 dBと変化させ,音声の聴き取りの変化を調べた。局部時間反転音声を断続させると明瞭度が60%以上,低下すること,雑音のレベルが高いときのみ無音区間を雑音で置換すれば明瞭度が最大40%程度,上昇することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音声を用いたコミュニケーションは,日常生活においては他の音声や音声以外の音が存在する中で行われることが普通である。そのような環境では,音声は他の音によって遮られたり,残響の影響を受けたりするが,それでも音声知覚は正常に行われている。本研究で行われた劣化音声の知覚に関する研究は,どのような劣化条件で知覚的修復が行われるのかを明らかにしたものである。音声知覚の仕組みを解明するという学術的意義に加えて,日常生活で用いられる人工内耳が満たすべき要件,あるいは限られた情報量で音声を伝送するための要件を明らかにする,という社会的意義がある。
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