研究課題/領域番号 |
17K18714
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心理学およびその関連分野
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
百瀬 容美子 常葉大学, 教育学部, 准教授 (20612724)
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研究分担者 |
伊藤 宏 常葉大学, 教育学部, 教授 (20022296)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 先天全盲 / 運動イメージ / 運動学習 / ブラインドサッカー / 視覚障害 / イメージトレーニング / ブラインドパラスポーツ / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では,運動イメージ生成評価尺度:ブラインドサッカー版ESMI-BSを作成した.この評価尺度は,日本トップ水準の先天全盲ブラインドサッカー選手から得た知見を参考に作成され,ブラインドサッカー学習の最終目標像だと考えられた.構成は,会場イメージ,空間イメージ,主観イメージ,俯瞰イメージの4領域,計20項目とした.評定は,実際の経験のようにイメージするのがとても「むずかしい」から「やさしい」までの7件法が採用された.ESMI-BSは,教育・スポーツ指導現場と研究ツールとして実用可能性が高いと解釈された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して,国内外初の先天全盲選手向け運動イメージ生成の評価基準が提出された.このESMI-BS尺度を用いた指導実践の結果,実践指導者も学習者の習熟度を把握できたため指導法が適切であるか否かを判断する材料にもなった.そして,ESMI-BS得点の向上に随伴して運動スキルの向上が確認された.このように,ESMI-BS尺度を活用することで,これまで知られてこなかった先天全盲選手の運動イメージ生成様態の実態把握が可能になった.今後これらの知見を発展させれば,先天全盲選手にジャストフィットした新たな運動指導法が体系化でき,我が国の視覚障害者スポーツ選手の競技力向上に大きく貢献できるだろう.
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