研究課題/領域番号 |
17K18719
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心理学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
山田 郁子 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, 開発技師 (60568723)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 発達障害 / モデルマウス / テレメトリー / 動物モデル / マウス / バイオマーカー / 生物学的マーカー |
研究成果の概要 |
本研究では、マウスの行動表現型を多面的に評価する行動解析テストバッテリーを用いてヒト発達障害患者の病態に即した動物モデルの開発を行うとともに、発達障害モデルに特有の生理学的・生化学的マーカーの探索を試みることを目的とした。 行動スクリーニングおよびテレメトリーシステムを用いた体温の解析により、既存の発達障害モデル動物とは異なる表現型プロフィールを持つ変異体が見出された。また血中脂質解析ではtriglycerideと活動量で負の相関がみられる系統が見つかった。今後は社会行動と生化学的指標の解析を行い、複数の系統に共通するような行動的、生化学的指標の発見につなげていきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではヒトとマウスに共通の行動的・生理学的指標に着目し、同一の個体から多岐にわたる表現型データを収集し、多角的解析による発達障害の新たな生理学的指標の探索を行った。発達障害の診断基準には言語的発達も含まれるため、従来はおおよそ3歳以降にならないと確定診断をすることは困難であった。従来の診断基準には含まれない生物学的特徴は早期診断の補助となる可能性が期待されている。 本研究の結果、従来の発達モデル動物とは異なる行動表現型を示す変異体が見出された。今後、血液生化学といった生物学的指標についても解析を行うことで、予測妥当性を持つモデル動物の開発とそれによる早期診断の確度向上が期待できる。
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