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準結晶および近似結晶における特異な磁性

研究課題

研究課題/領域番号 17K18764
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 物性物理およびその関連分野
研究機関東京理科大学

研究代表者

遠山 貴巳  東京理科大学, 理学部第一部応用物理学科, 教授 (70237056)

研究分担者 杉本 貴則  東京理科大学, 理学部第一部応用物理学科, 助教 (70735662)
研究協力者 田村 隆治  
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード準結晶 / 近似結晶 / スピンアイス / 磁気モノポール / 磁性 / 計算物理
研究成果の概要

本研究は希土類イオンを含む準結晶に近い近似結晶の磁気秩序に由来した新規物性とその性質を明らかにする。20面体頂点に位置する希土類イオンが点共有した8面体格子を構成しており、8面体スピンアイス状態を取りうる可能性がある。第一に、局在スピンの向きの異方性と遍歴性と結びついた磁性を含む模型の特徴が実験とよく一致していることを発見した。第二に、スピン軌道相互作用に由来する項と強磁性的相互作用を考慮したとき、スピンアイスによるモノポール励起が伝搬することを見出した。第三にスピングラス・強磁性・反強磁性相の間の相転移、ゆらぎや欠陥に対して堅牢な量子臨界性に関する理論的な成果を得た。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近似結晶の実験で得られている基底状態の格子定数依存性を理論計算によって再現できたのは、この物質系を支配している重要な相互作用を明らかにしたことに対応しており、今後のこの系の基底状態の研究の指針となる成果といえる。また、この系にスピンアイスの特徴が出現する条件を明らかにしたことは、今後の実験に対する指針を与えたことになり、今後のこの系の研究の発展に大きく寄与しているといえる。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 量子スピン・カントール格子における基底状態と臨界的振る舞い2019

    • 著者名/発表者名
      杉本貴則, 遠山貴巳
    • 学会等名
      第74回日本物理学会年次大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] Tsai型近似結晶Au-Al-GdにおけるRKKY相互作用による磁気秩序構造2018

    • 著者名/発表者名
      宮﨑遥, 森田克洋, 杉本貴則, 遠山貴巳
    • 学会等名
      2018年度日本物理学会秋季大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 量子スピン・カントール格子における臨界的振る舞い2018

    • 著者名/発表者名
      杉本貴則, 遠山貴巳
    • 学会等名
      第23回準結晶研究会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] Tsai型近似結晶Au-Al-GdにおけるRKKY磁性の数値解析2018

    • 著者名/発表者名
      宮崎遥, 森田克洋, 杉本貴則, 遠山貴巳
    • 学会等名
      日本物理学会第73回年次大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] Tsai型近似結晶における磁場誘起相転移の数値解析2018

    • 著者名/発表者名
      森田克洋, 杉本貴則, 遠山貴巳, 田村隆治
    • 学会等名
      日本物理学会第73回年次大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-07-21   更新日: 2020-03-30  

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