研究課題/領域番号 |
17K18785
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子、原子核、宇宙物理およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2019-2020) 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2017-2018) |
研究代表者 |
西野 玄記 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (80706804)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 宇宙マイクロ波背景放射 / 円偏光 / 波長板 / インフレーション宇宙論 / 偏光観測 / 宇宙物理 |
研究成果の概要 |
本研究は宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の円偏光の測定感度の向上を目的としたものである。CMB直線偏光偏光実験のデータから円偏光の情報を引き出すために、直線偏光測定で使われる半波長板の特性理解に焦点を当てた研究を進めてきた。特に、半波長板の特性測定実験のデータを再解析し、直線偏光と円偏光が交わる成分の推定を行った。過去実験の再解析によりCMB円偏光の測定にこれまでにない感度での測定を実現できる見通しが立った。さらに、1/4波長板の開発を進めることにより、将来の実験計画のための基礎的な研究も行った。最初の試作品が完成し、想定通りの初期特性評価結果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宇宙マイクロ波背景放射は観測可能な宇宙最古の光であり、その観測はこれまでにも宇宙の起源に関する情報を人類にもたらしてきた。しかしながら、これまで測定されてきたのはその光の持つ情報のうちの一つの側面でしかなく、これまで見ていなかった方の側面に全く予想もしなかった情報が隠れている可能性もある。本研究はそうした隠れた側面を解き明かすことに挑戦し、それを解き明かすことで人類がこの世界の成り立ちについて新たな知見を得ることを目指したものである。本研究の成果により、将来的にそうしたことを実現する最初の一歩を踏み出すことができたと考えている。
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