研究課題/領域番号 |
17K18791
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天文学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
前澤 裕之 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (00377780)
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研究分担者 |
松原 浩 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20239073)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 天文学 / 核酸塩基 / テラヘルツ分光 / 質量分析 / 原始惑星系円盤 / 暗黒星雲 / 星間化学 / プラズマプロセス / 宇宙物理 / 天文 / 宇宙科学 / テラヘルツ素子 / リモートセンシング |
研究成果の概要 |
地球の生命の設計図DNA/RNAの構成要素である核酸塩基が宇宙起源なのかどうかや、核酸塩基の宇宙における形成過程はまだ良く分かっていない。本研究では、原始惑星系円盤や彗星などの環境を模したプラズマ放電を行い、堆積した多種多様かつ大量の有機分子群に対して前処理・移動相の溶媒の最適化をして質量分析を実施し、核酸塩基とその構造異性体が多く含まれていることを明らかにした。また、形成されたアグリゲート状の有機物が大量に舞うプラズマガスに対してTHzヘテロダイン分光を実施し、ダストプラズマ中で核酸塩基を含む有機分子の形成の鍵を握る短寿命微量分子などの直接の同定や定量化(プラズマ診断)に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、核酸塩基などの星間有機分子とその形成過程の多様性の起源にアプローチすることで、星間核酸塩基と地球上の生命との繋がりの可能性について探求できると期待される。また、高出力のレーザーやキャビティ/ミラーなどを用いずに、ダストプラズマに含まれるラジカルなどの微量分子ガス種を、THzヘテロダイン分光によりプラズマ診断・直接同定できるようにした。これは半導体産業などのプラズマプロセスのモニタリングなどにも波及・応用が可能である。
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