研究課題/領域番号 |
17K18801
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
齋藤 尚子 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 准教授 (50391107)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 短寿命気候汚染物質 / オゾン / 人工衛星 / 雲判定 / リトリーバルアルゴリズム開発 / ひまわり8号 / GOSAT / GOSAT-2 / 地球観測 / 大気現象 / リモートセンシング |
研究成果の概要 |
ひまわり8号のデータを用いた雲判定アルゴリズムを開発し、晴天域において同期するひまわり8号とGOSAT/TANSO-FTSの観測視野を抽出した。GOSATの晴天観測シーンの9.6μm帯の輝度スペクトルから非線形最大事後確率推定法を用いてオゾンの鉛直濃度分布を導出するアルゴリズムを開発し、東アジア域で導出した鉛直分布データとオゾンゾンデ等の他データと比較したところ、両者は概ね良い一致を示すことがわかった。ひまわり8号の輝度データ単独では地表オゾンの情報を得ることは難しいが、地上観測ネットワークの地表オゾンデータとの比較から、GOSATからは地表オゾンの濃度分布の特徴の抽出は可能であると示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対流圏オゾンはオゾン総量のわずか10%以下であるが、短寿命気候汚染物質であり、極めて有毒な大気汚染物質である。全球での対流圏オゾンのモニタリングには、衛星搭載センサーによる観測が有効であるが、対流圏オゾンの濃度の情報のみを宇宙から精度よく観測することは原理的に大変難しい。本研究によって、静止気象衛星の低波長分解能センサーのバンドデータ単独では地表オゾンの情報を得ることは難しいものの、高頻度観測が可能な下方視型センサーの高波長分解能データからは地表オゾンの濃度分布の特徴の抽出は可能であることが示され、今後の衛星による地表オゾン・対流圏オゾンの長期モニタリングの可能性に道筋をつけられたと考える。
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