研究課題/領域番号 |
17K18807
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
野口 高明 九州大学, 基幹教育院, 教授 (40222195)
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研究分担者 |
日高 洋 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (10208770)
岡崎 隆司 九州大学, 理学研究院, 准教授 (40372750)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ソーラーフレアトラック / 太陽風 / 鉄ウィスカ / 宇宙風化 / 太陽活動 / 超高圧電子顕微鏡 / 月レゴリス / トモグラフィ / 可視化 / 照射実験 / 太陽フレア / トラック / スーパーフレア / 透過電子顕微鏡 / 同位体 |
研究成果の概要 |
月レゴリス粒子を研究対象として,ソーラーフレアトラックの長さ分布を求める計画で研究を始めた。トラック沿いに選択的な酸化を起こさせて,光学顕微鏡での観察を可能にする計画であったが不調であった。次に,超高圧電子顕微鏡(HVEM)を用いて厚さ2ミクロンの月レゴリス試料中のトラックの長さ分布を求めることを試みたが,トラックが全長入っているものはごくわずかで長さ分布を求められなかった。これらの研究を行っていく中で,新たな太陽風活動の長期モニタを可能にする組織を月レゴリス粒子から見いだした。この組織の研究を行った。この結果はGeochimica et Cosmochimica Actaに掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
月試料は長期に渡る太陽活動の記録をとどめている。太陽フレアトラックの長さ分布を求めることから,長期間の太陽活動を調べることができると考えて,本研究を始めた。しかし,研究期間内に太陽フレアトラック長を使って太陽活動を調べることは成功しなかった。しかし,太陽活動の長期記録を保持している新たな組織を発見した。それは硫化鉄表面に成長している金属鉄ウィスカである。このウィスカは,1万年程かけて成長していた可能性が高く,新たな太陽活動の指標となると考えられる。硫化鉄は小惑星リュウグウにも存在するため,この試料からも金属鉄ウィスカを見いだして太陽活動について議論できるものと考えられる。
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