研究課題/領域番号 |
17K18811
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本県立大学 |
研究代表者 |
張 代洲 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (90322726)
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研究分担者 |
松崎 弘美 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (30326491)
山元 涼子 熊本県立大学, 環境共生学部, 助手 (50580429)
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研究協力者 |
長沼 歩
橋本 優希
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 越境大気汚染 / 浮遊粒子状物質 / タンパク質 / 定量分析 / 東アジア |
研究成果の概要 |
汎用のBCA法を基に浮遊粒子状物質中のタンパク質を定量する方法を開発した.実大気への試験的な応用より,天気や大気汚染の変化に伴う大気中のタンパク質の濃度変動の測定が可能となった. 越境移動気団中のタンパク質の定量評価を試みた.タンパク質の濃度は数十ng/m3からから十数μg/m3の範囲で,天気及び大気汚染の状況によって著しく異なった.黄砂時には濃度は数μg/m3から十数μg/m3であり,他の天気条件と大気汚染状況の時より高かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大気汚染による健康影響の原因のひとつ物質は,浮遊粒子状物質中のタンパク質である.本研究では,複数分野の知識と技術を融合して,濃度が極めて低い大気浮遊粒子状物質中のタンパク質について天気と大気汚染の変化時間スケールの変動を求める方法を開発した.開発した方法を用いて,さまざまな天気及び大気汚染の状況の下で,浮遊粒子状物質中のタンパク質の定量が可能となった.そのような高時間分可能のデータは,知っている限りまだ報告されたことがない.今後の応用によって,浮遊粒子状物質の健康影響の評価,および大気中の生物物質の生態系へのかかわりの研究推進に独創的かつ先駆的な貢献が期待できる.
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