研究課題/領域番号 |
17K18815
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
中田 亮一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 技術研究員 (50726958)
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研究分担者 |
若木 重行 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 技術研究員 (50548188)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 安定同位体 / ネオジム / イッテルビウム / 吸着 / ダブルスパイク法 / 表面電離質量分析計 / 表面電子質量分析計 / 安定同位体比 / 希土類元素 / 古海洋pH指標 |
研究成果の概要 |
ダブルスパイク法を用いてネオジム(Nd)およびイッテルビウム(Yb)安定同位体比測定条件を検討し、Ndは質量数145と150の組み合わせが、Ybは質量数172と176の組み合わせが最も分析誤差が小さくなることが明らかとなった。また、Nd, Yb共にリン酸をアクチベーターとしてダブルフィラメントで行った場合に最も安定したビーム強度が得られた。 また、将来的に必要となる天然試料からの元素分離法の検討も行い、効率的なカラム分離法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命は海洋や湖のような水圏環境で進化したことから、古海洋環境の解明は生命の進化を考察する上で必須である。これまでは海洋の酸化還元状態が着目されてきた。と言うのも、酸化還元状態は溶存元素濃度を支配し、生物の代謝系に影響を与えるためである。しかし、水圏では酸化還元状態だけでなく、pHによっても元素の挙動が支配されるが、現在までに汎用的に利用可能な古海洋pH指標は確立されていない。また、本研究で着目したREEは大気CO2分圧とも密接に関連する、溶存炭酸濃度にも依存する。従って、本研究は大気-海洋相互作用を含めた地球環境変遷史の解明を大きく進展させ得る。
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