研究課題/領域番号 |
17K18822
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
材料力学、生産工学、設計工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京電機大学 (2019) 長岡技術科学大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
松谷 巌 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (00514465)
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研究分担者 |
石橋 隆幸 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (20272635)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | レーザ超音波 / 近接場光顕微鏡 / 超音波 / SNOM / 近接場光 |
研究成果の概要 |
改造した原子間力顕微鏡(AFM)をベースとした近接場光顕微鏡(SNOM)による超音波の発生に関する検討を行った。近接場光と試料表面の相互作用による反射光を、レンズと検光子を通して光電子増倍管で計測するシステムを構築した。また、近接場光による超音波励起の前段階として、プリズムでのパルスレーザの全反射で発生させたエバネッセント光による超音波励起を試みた。くさびによるプリズムとの点接触状態を構築しその周囲に水を付着させることによって、閉じ込め効果の発現を試みた。その結果、水を付着させて閉じた系にすることによって、水なしの開放系と比較して8倍以上の強度の超音波が励起できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの取り組みによって、エバネッセント光によるくさび波の励起に成功しており、基本的な光学系の構築ができている。これを利用して、近接場光やエバネッセント光を利用した新たなドラッグデリバリができる可能性がある。特に今回、水で閉じた系にすることによって、水なしの開放系と比較して8倍以上の強度の超音波が励起できた。その時の衝撃圧力を駆動力として、微小物質(核酸医薬を想定)の拡散を増強させられる可能性があることを見出した。本課題で確認した閉じ込め効果による超音波の増大を利用して、エバネッセント光の衝撃圧力で経皮的に薬剤を導入する事も視野に入る。
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