研究課題/領域番号 |
17K18834
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
流体工学、熱工学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
内田 努 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (70356575)
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研究協力者 |
黄川田 隆洋 農業・食品産業技術総合研究機構, 主任研究員
竹谷 敏 産業技術総合研究所, 主任研究員
竹家 啓 名古屋大学, 工学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | トレハロース / 凍結保存 / トレハロース輸送体 / 細胞内水 / ガラス化 / 氷結晶 / CHO-K1細胞 / TRET1 / 緩慢凍結 / 熱工学 / 流体工学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本研究は、通常細胞内へ入らないトレハロースが細胞内に入った時高い凍結保護効果を示す要因について、トレハロース輸送タンパク質(TRET1)を発現させた細胞と発現させない通常の細胞とを用いて、実験的に明らかにすることを目標とした。従来細胞内水がトレハロースによりガラス化していると考えられていたが、粉末X線回折や示差熱量測定の結果は主に氷Ih結晶の存在を示唆しており、THz分光の結果は氷点下で液体相の存在の可能性を示す温度帯があることがわかった。今後はこれらの計測手法による詳細な検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「細胞の凍結保存」技術は、水産業・畜産業では既存の技術として半世紀前より利用されている。しかしそのため近年の進歩した科学技術による学術的解明は進んでおらず、凍結・保存プロトコルの改善策の検討や凍結困難細胞種への適応技術についての研究は遅れている。本研究成果は、凍結保存のプロセスを科学的に明らかにすることを目的としており、それによる既存技術の改良や、需要の高い凍結困難細胞腫(たとえばニューロンや心筋細胞等)への適応技術開発に資する。
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